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がらがら、ガラガラは、乳幼児をあやすために用いられる音響玩具である〔多田信作、多田千尋 『世界の玩具事典』 岩崎美術社、1989年、、281-282頁。〕〔「がらがら 」 『世界大百科事典』第2版、kotobank(2014年6月22日閲覧)〕。一般に柄の付いた円筒状の形をしており、中に球が入っていて、柄を持って振ることで音を出す。振るとがらがら音が鳴るのでこの名がある〔。保育者が振ることを想定したものと、赤ちゃん自身に握らせることを想定したものと二つのタイプがあり〔、後者にはやわらかい素材で作られたリング状のもの、おしゃぶりと一体化したものなども含まれ、「おにぎり」とも呼ばれる〔〔齋藤良輔『日本人形玩具事典』東京堂出版、1997年。 ISBN 4-490-10477-4 89-90頁〕。 「がらがら」は世界中で広く見られる玩具である〔。素材はプラスチックや木製のものが多いが、メキシコにはさとうきびの茎で編まれたがらがらがあり、エスキモーはアザラシの皮を使ってがらがらを作る〔。日本にも張子を使った伝統的ながらがらもあるが、でんでん太鼓のような郷土玩具もがらがらの一種であると言える〔。 == 歴史 == === 西洋 === 楽器としてのがらがらの類は、古代において呪術的な目的で用いられていたものである。子供をあやす目的で作られたものとしては、古代ギリシャ・ローマ時代から例が見られ、動物を象った土製のがらがらが作られている。特に古代ギリシャ初期においては、豚を象ったがらがらが多く見られる。これは当時、子豚が幼児の健康を守るという信仰がギリシャにあり、この信仰が玩具に反映したものと見られている〔。 がらがらは中世ヨーロッパにおいても人気のある玩具であり、フランスでは専用のメーカーがあったといわれる。このがらがらの人気は、単に実用的な面ばかりでなく、ガラガラの音が悪霊を追い払い人を守るという信仰が民衆に浸透していたことが背景にあったものと見られる〔。16世紀には貴族などのための贅沢なつくりのがらがらが登場し、貴族の子供を描いた肖像画などにがらがらがよく描かれた。子供の玩具は素朴なものであるべきとして、珊瑚を使った贅沢ながらがらを批判したルソーの文章も残っている〔。 「がらがら」が前述のような二つのタイプに分かれるのは、子供の成長・発達の視点から玩具を評価するようになった18世紀中ごろからで、それまでの「がらがら」は主として養育者が使うことを想定して作られていたものと見られる。イギリスではこうしたがらがらは、ふだん母親や保母の帯飾りの鎖にぶら下げられていたものらしい〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「がらがら (玩具)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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